BOUEKIRON MEMO

貿易論試験対策

1.WTOGATT
自由で無差別、多角的な貿易を目指す。GATTブレトン・ウッズ会議により発足(1948)。WTOウルグアイ・ラウンド合意に基づきマラケシュ宣言によりGATTの発展的解消および協定から組織に(1995)。
・背景(ブレトンウッズ体制と合わせて)…1929年の世界大恐慌から大国のとったブロック経済政策が(資源の少ないドイツや日本がファシズムに走って)大戦を招いたという反省から、また世界大戦による疲弊した世界経済の安定化と自由貿易の促進が狙い。
・両者の違い…GATTは協定、WTOは国際機関(拘束力が強い)。また対抗措置の決定に関して前者はコンセンサス方式であるのに対し、後者は逆コンセンサス。(反対がなければ可決、という仕組み。)前者はモノの貿易。後者はサービス・投資などの取引含む。

2.WTO-GATT体制下での貿易とFTA
この体制下においては自由、無差別を掲げているから原則として地域統合は(「差別性」、「排他性」の面をもつので)認められていないが、おる一定の条件下で認められている。それはイ.域外に対し、貿易障壁を高めない。ロ.実質上すべての貿易について域内障害を撤廃すること。ハ.合理的期間内に完成させること。である。(GATT24条)これ以外には、先進国が途上国に対し関税を低くする、あるいは途上国間の貿易障害の軽減または撤廃を許容した授権条項があり、この場合上記条件イロハは適用外である。よって、ASEANによるFTAGATT/WTOに通報されない。FTAは大戦前の関税同盟と比して対外的な貿易障壁を高める可能性が低い。→その理由:域外国の加盟が緩い。加盟国と域外国との新たなFTAを組むことが可能。
要するに、FTAは「緩い地域統合」である。二国間のFTANAFTAなどの多国間自由貿易協定もある。現状としては、NAFTAEU、東アジアの三極構造が出来上がっており、うちEUに関しては貿易の域を超え、その関係は深化している。他には地域を超えた統合(日本-メキシコなど)や、途上国間(AFTA)などに分けられる。日本の場合消極的で、初めて地域間統合を結んだのがシンガポールというのも、自国の(対外的に弱い)産業(=農業等)への影響を憂慮してのことだ。

2+α.東アジア地域主義
97年のアジア通貨危機までは「制度なき統合」のもと発展してきたため地域統合交渉を行う必要性がなかった。アメリカもまたアジアでの勢力が形成されるのを嫌った。(なんせ人口といい、GNPといい、最強ですから。)しかし通貨危機後、通貨金融協力の必要性に迫られ、地域主義の方向に転換した。その結果、ASEAN+3(3=日韓中)の間で様々な分野で協力関係が誕生。その後、ASEAN+3から地域共同体誕生を試みるも挫折か。(日本はインドとかオーストラリアも仲間に入れたいけど、うまくいかないから。そのあともgdgd)

2+β.APECも忘れないで!!
アジア太平洋経済協力会議。主旨は貿易投資の円滑・自由化、経済協力と(後付けで)安全保障問題も。アメリカも含まれるためアメリカ主導で自由化を目指し転換が目論まれた。しかし、アジア通貨危機であまり協力が得られなかったためASEAN+3が地域統合の大きな枠となった。

3.国際収支統計
一定期間における国またはそれに準ずる地域の対外経済取引を記録した統計。日本ではIMF国際収支作成マニュアルに基づいて財務省や日銀によって作成公開される。
(1)経常収支
ア.貿易収支…財貨の取引
イ.サービス収支…サービス(輸送、旅行、情報など)の取引
ウ.所得収支…国境を越えた雇用者報酬(自国以外で稼いだ所得)、投資収支
エ.経常移転収支…政府間の無償援助金、国際機関への拠出金
輸出入ともにFOB価格(本船甲板渡し価格)での計算。積荷港までは輸出側、荷揚港以降が輸入側の費用・リスク負担
(2)資本収支
オ.投資収支-a)直接投資…経営権獲得を目的とした投資。b)証券投資…証券の配当、売買による差益(キャピタルゲイン)を目的とした投資。c)その他
カ.その他の投資収支…資本形成のための資本移転など。
(3)外貨準備増減

よし今日は試験開始までこれを見ておく。


今まで20年のうちたった一年(まだ一年すらたってない)を地元以外で過ごしたけど、いつかは地元で過ごした19年を上回る数十年をどこか別のところで送るんだろうな。しみじみ。

なんではてなー中四国九州支部がないの。旗揚げしちゃうぞ><