昨日の商業概論の論述問題は事前に公表してあって「どんなこと書く?」って話してて気づいたのがみんな結構問題文読んでないね。短くて見やすい問題文は解読するのに結構時間かかると思うんですけど、あーこんな感じっていう風に軽くとらえると痛い目にあう。

つまり先日にも書いたように「大規模小売業が…私たちの生活に及ぼした…」なんだから商店街が云々で終わったら問題文読んでないんじゃないかい?っていうこと。私たち=消費者だから消費者の目線で書けっていうことではないのかな。でも案外深読みしすぎだったりして><


http://d.hatena.ne.jp/do_de_showt/20090122#1232647857
予告通り原稿作って会場でほぼまるうつしw

町の商店街が苦境に立たされている。特に都市部交通機関の未熟な中小都市で商店街がシャッター街化してきていることは数多く報道されている。しかし都市部の交通機関の脆弱さのみがこの現象をもたらしたとはいえない。現に中小都市で商店街が発展してきたのは駅から近い所に様々な業種が密集していることが利点だからであろう。しかしそのような武器を持つ商店街が苦境に立たされているのはやはり大規模小売店舗(以下、大店舗と表記)の影響が大きい。特に郊外型の店舗は中核市規模の商圏での需要を対象にしているから中小都市へのダメージは計り知れない。大店舗の強みは一つにはモータリゼーション化と、多様なニーズの満足、郊外住宅地の増加などだろう。一家に一台以上車を所有するようになった現代では、都市部での駐車場は供給不足であり、生活行動圏が拡大されたために郊外でも車なら少しの距離で無料の駐車場を備えた大店舗があればそこへ人が流れるのは必然である。また、スーパーに行くような用事も、映画・外食などの娯楽の用事もひとつ屋根の下で済むのだから休日にちょっとしたテーマパークのような感覚で人が集まる。また扱う商品に目を向けてもそこには豊富な品ぞろえと流行の商品が、しかもリーズナブルな価格で並んでいるのだ。昔とくらべ東京のような大都市と地方との間のこのような流行の時差は限りなく小さくなってきたといえる。このように大店舗は「量」で人々に幸福をあたえてきたのである。しかしながらメリットばかりでない。とりわけ消費者への影響として大きいのは交通弱者(高齢者など)への影響だろう。不採算によってシャッター化され、商業店舗が商店街からなくなると高齢者の行き場が失われてきている。また、過度の郊外進出によってモータリゼーションがさらに進展し、環境への負担も大きくなった。さらに中小商店への影響も含めるとこうした店舗の出店に疑問を投げかける声も多い。しかしながら中心市街地の衰退は大店舗のような外的要因のみに収まらない。つまり、戦後間もない「作ったら売れる」という時代がとうに終わり、今は人口減少で飽食暖衣の時代である。消費者のほうに選択の余地が多く生まれ、いわば駅前一等地の殿様商売は成り立たなくなっているのだ。商店街などの抱える内部的な要因(店主の高齢化による流行への対応の遅れや仲間意識・ライバル店意識の欠如、行政対応への依存)を排除しなければならないのはまた事実である。大規模小売店舗が進出したことは消費者の生活様式やニーズに変化を与え、またそれによって商店街は危機にさらされている。しかしながらそれは皮肉にも経営怠慢に対する警鐘を意味し、抜本的な意識の改革が迫られているのだと私は考える。改革を実施することによって現状を克服し新しい競争が生まれそしてまた価値を創造していくきっかけになるだろう。