敗者復活
諦めないことと、受け入れることは表裏一体な気がする。
ここ二日間は最悪だった。それまではすべてが満ち足りていたような夏休みだったので、一日おきかは知らんけど、やっぱ、楽しいことばっかりじゃないんだなと思った。
昨日。バイトで1万円を受けたと思い、お釣りで7500円を返した。レジ台には5千円と小銭しかなく、あわててレジを出てその客を探したが、混雑する駅で見つかるわけもなく。レジ点検しても、カメラで確認しても、俺の過ちは明らかだった。超基本で、重要なミスを犯し、仕事中はかなりしょげていた。仕事を辞めたいと思った。まぁでもそんな状態だとまたミスをしかねないので、とりあえず頑張ることにした。
今日。いよいよ教習の卒検だった。コースは押小路から美福、竹屋町と二条城周囲を回ったあと堀川に出て、すぐ丸太町の交差点を左折。そのとき、歩行者が渡ろうとしていたのには気づいたが、後ろも混雑してるし、(若干坂になってるところでもあるので)まぁ歩行者が渡るのに時間がかかると思って渡ろうとした。すると、補助ブレーキを踏まれてしまった。当然、そこで検定中止と思った。なぜか、そのあとも続行して、所内で方向転換もやったが、結果は不合格だった。運転するのは十日ぶり、路上に至っては約2週間ぶりだったのでぎこちない運転だったと思うけど、やはり「検定向け」な運転をしてなかったのかなぁと思った。
ミスをして結果が悪い方向へ行くとどうしてもがっかりする。受験で不合格を幾度と経験しているけれど、やっぱり試験に通らないというのは単なる評価ではなく、「できる」「できない」に2分割された上に「できない」というレッテルを貼られた気がして相当萎える。前者のレジミスも点検を検定にすり替えたら同じ。すごく情けない気持ちになる。
ここからは自分への励ましになる。諦めることはいつでもできる。途中やめはいつでもできる。その辞めたり、諦めたりする理由がミスだったとしたら、そのミスに対して真摯な対応をしているとは思えない。ミスを完全に克服することは不可能かもしれないけれど、それだと一生何も進まない。やりっぱなしはよくないとあれだけ受験で学んだ。では受験で俺は最終的に不合格になったけど、それは諦めたのか。いや、それは違う。現役の時の失敗と向き合って成長したといえるから。諦めないという選択肢と、受け入れるという選択肢。どちらもあり得ると思う。両者に共通するのは潔い反省と、それに対する責任。中途半端なのが一番ダメな終わり方だよな。