風の吹かない会社

たぶん一番仲良くなれた社員さんが昇格して四月から転勤となったんだけど、その人が珍しく早番*1だったことがあって、昼ごはんをごちそうになった。

その人は女性で、妊娠もしていて近く出産する。だから昇格→マネージャー勤務というのは実にとんとん拍子というべきものだった。

その人とはそんなに年が近いわけではないけど、なかなかフレンドリーに話してて、
最後に店の感想を聞いたら「2度とここで働きたくない」と言った。

正確には、「一緒に働きたくない」ということだろう。だれと、というのはおそらく準社員*2のことだと思う。うちの店はそういう準社員のおかげでもっているといっていい。5年位ずっとこの店で働いているという人がごろごろいてるし、その人たちのみんながというわけじゃないが、少々傲慢な部分がある。だから、レギュラーの人が俺よりはるかにいい時給で俺より楽な仕事しているのはちょっと腹が立つ。いや、結構腹が立っている。

でもその二人くらいのおばさんが悪なわけでほかのレギュラーさんはそんなに威圧的じゃない。もう少し、こうあのおばさんらが自重してくれたら平和な店になるのに。とおれは日々思ってたけれど、それが暗黙の了解だと思っていた。

でもその社員さんは「あそこは話し合いが成立しないし、ほとんどがレギュラーやから社員(の立場)ってすごくよわいんよ。だからあそこはよくなっていかんと思う。自分がルールブックやし、変わろうとしないから。」と話してくれた。確かになぁ。やっぱり、社員さんも苦労してるなあ。と、思いながらバイトの俺に正直に言ってくれたのがちょっと嬉しかった。

排他的で、長いものに巻かれろ的な雰囲気は社風にも通づる部分がある。京都地域を統括する部長が来たら皆ぺこぺこして機嫌を取る。自分たちの必要以上に融和しようとしない。

よく、この会社に就職せぇへん?とか言われる。たしかに某旧国営鉄道直系の会社なのでまず会社はつぶれないし、待遇もそこそこいい。でも絶対ここには就職しない。と、断言できる。いまは我慢のいい鍛錬になると思って黙々とはたらいている。

*1:社員さんは通常通し(5:40-21:00)勤務。

*2:レギュラーと呼ばれている、160時間/月程度働く契約の人。おもにおばさん。もちろんアルバイト(アシスト)の俺より待遇はいい