拝啓、私様
歳月人を待たずという言葉をこれほど痛く感じたことはない。時間というものはほとほと貴重で、かけがえない財産だ。しかも若いうちの1年は若輩者の自分が言うのもおかしいけれど老いてからの一年と重みが違う。
今はバイトに勤しみ夏休みに向けて免許を取ろうかと思案し学業もおろそかにしまいと奮闘する。時間は探せばあるものだけれど、無駄にしてしまう。
早い話、悩むだけの時間があるなら俺にくれ。悩む時間があったら寝たい。旅がしたい。新しい分野に挑戦したい。でも結局はどれかをあきらめる取捨選択をしなければならない。
社会に出れば時間は拘束されてもっと自由度の低いものになる。その前にできる限りのことをしなければならないと日々自戒しては流されていく。