えすオーアールa


自分はロマンチストではないけれど空を眺めるのが好きだ。都会だと、空は狭いし、角ばってる。田舎の空は、自由自在だ。その違いも大きいけれど、ただ何となくぼけーっと空を眺める。どんな空も好きというわけでもなく、これといって好きという空もない。都会の空よりは田舎の空。曇り空よりは晴れた空。暇なときとか、ただ何となく眺める。いつまでも眺めていられるような気がする。高校の時、国語の教師は天気は人物の心情を映しだすと教えてくれた。まぁ大概の参考書にも似たことが書かれていたけど、国語の問題だけじゃなく天気って大きいなー。雨が好きって人はしゃれてるけど、俺はやっぱり晴れが好き。どんなに暑くても。寒くても。何にも根拠は存在しなくて、本当に何となくなんだけど。空に、環境にすかっとしてほしいという気持ちがあるのかも。

雲ひとつない虚空ときんと冷えた空気で澄んだ気分になる。暑い真夏の青空に白く湧き立つような勢いの雲を見ると元気が出る。もう夏は終わったか。そろそろ金木犀が匂うころかな、あの匂いもなんとも言えん。