一ヶ月ほど前友人が失踪してその親が捜しに京都に来てうちのバイト先にまで来た。その日非番だった俺はその電話に起こされまたバイト先から苦情が来たのかと思った。彼は今実家に帰って平穏に過ごしているらしい。まだ詳しい話を聞いてないし、詳しいことをここに書くつもりはないけど、人間ってつくづく弱い生き物だなと思った。どんなに頑丈なものもふとした拍子に崩れる。忙しさにかまけて自分が今なにをしたいのか今後どうすべきなんてすぐに忘れてしまう。弱い人間が多いんじゃなくて、人間自体弱いんだ。そこから強くなるためにはどうしたらいいんだろう。明確な目的意識とほんの少しの勇気。何かをなそうとする勇気も、何かをあきらめようとする勇気も、同等に扱えればいいのに。
何かをして「あげた」とき、相手にはなにが残るんだろう。別に感謝されたいと思ってるんじゃない。楽しい場を共有したり物事を円滑にするために払う代償と思ってしてるのに、して「あげる」ことで「これは誰々がすること」「誰々ならこれはしてくれる」見たいなものが相手に生まれてしまうと哀しい。感謝されるのは素直にうれしいんだけど。